この世で起こるすべてが愛で意図されている、とは本当のことのようで、たとえ表面的にはどんなに敵意に

満ちていようと、どんな苦しみをあたえるものであろうと、それは愛に裏打ちされた皮一枚だけの表層で

しかないのだ、と改めて認識、感謝したのでした。

小指を分けあった仲なのに〜・・・私を置いて、どこかに消えた・・・あの人は。

そのご当人が、今、私の目の前に現れている・・・何百年、もしかすると何千年の時を経て、私のところに戻って

くれた・・・。

 

「あ〜、会いたかった・・・ず〜っとあなたを待っていた・・・」と喜びの涙にむせぶのか、それとも、

「ふん、なによ〜・・・今頃になって・・」と嫌味の一つも言ってやらなくちゃあ、となるか、

「あれからネ、いろいろあってネ・・・こんなに年取って、しわくちゃで・・・」と山の苦労話を聞かせたものか、

とは言うものの、何せ、私にはトンと記憶がございません。

だから、当然、「アラ、でも、あんた、女だったはずなのに、な〜んだ、男性になっちゃったの?・・・」とも

思えない。かく言う私も今は女性だし・・・。



人の転生は人知を超えて深く、筆舌に表し難い意味を持ち、私はいつも胸深く感銘を受けます。

私たちの誰もが何度も生まれ変わる。

ある時は女性、ある時は男性。肌も黒くなったり、黄色、白、赤くもなり、国も変われば家族、家柄や社会的

背景もいろいろ、人生を如何に生きるか、学びとして何を掲げているのか、も人生人生で異なってくる。

 

同一の魂であるがゆえに、全集のように同じ主人公の物語が何十冊、何百冊と巻となって、一つの大きな

流れがめんめんとつづき、人生が展開していく。同じ学びを少しずつ遂げていくときもある・・・何度も

試しては、過ちを繰り返す・・・いつも善意と愛に支えられて・・・だが、学び故に見えない事がほとんど。

 

「どうして、私の人生はこんななのか・・・?」と思うのは、最新巻の今生だけを見ているがために

出来事の意味・意図が見えないだけなのです。起こる出来事には必ず、原因と結果という法則があり、

何人もこれを免れる事はないのだというのが、毎回教えられるレッスンであり、良い、悪いは地上での

価値観でしか過ぎず、本当の意味、意図はべてが善意、愛で織られている、というのもいつも与えられる

実感なのです。



さて、ここで、もう一度、ヒーリングルームの彼の様子に戻りましょう。

 

彼の意識の半分はすでに何百年も前の往時のものと重なっていますし、私もヒーラー4分の3、個人4分

の1程度になっているので、ヒーラーの意識にとどまるべきだと思いつつも、4分の1の個人的感情に引き

ずられ、目には涙がにじんでくるし・・・彼に手をあずけたまま、愛しそうに見やっている彼の動作に

戸惑っている・・・と同時に、マインドは動作の意味や意図を解説し続ける彼の言葉に耳を傾けて

しっかりと何が起こっているのか理解したいと思っておりました。




と、すると、まもなく微妙に動作が変化を見せ始めました。

これまでの小指を切る様子や、それを口に入れる様子が一変しました。

自分の両手を上下に動かし、私の腕の周りから手までをゆっくりとくまなく動かしている。

私はまた不思議な気持になってきて、何度か、同じ動作を繰り返す彼を遠くから見ているような気になって

きました。

 

「光がまぶしいです・・・私はヒーリングをしています・・・先生の手は小指がなかったので、両手の

バランスが悪かったのですが、それを今、治しているところです・・・エネルギーがどんどん綺麗に整って

います・・・すっかり左腕と右腕のバランスが整って、これからヒーリングがとてもよく出来るように

なっていきます・・・・私は先生のバランスが悪かったのを癒しに来ました・・・とても美しい光が全体

を包んで、とてもきれいです・・・すっかり両腕のバランスが整いました」

 

んまあ・・・。

小指の喪失によってバランスを欠いた私のヒーリングエネルギーですって?

そんなこと考えてみた事もありませんでした。

それにしても、この人は昔の記憶をアンテナに、それと知らずに爽に来られて、癒されるどころか、私の

手のエネルギーのバランスを癒しに来てくれたのだ。

なんという愛に満ちた思い!

 

やっぱり愛は永遠だった・・・のだ。

永遠でない、としか言えないのはただの無知であるからなのだ。



本当のところ、これまで自分がヒーリングのバランスが悪かったなどと感じたことはありませんでした。

小指を失ったことがある、などと知るよしもなし、たとえ、知っていたとしても、とりあえず、肉体的には

しっかり小指はあるし、生まれてこの方、こんなものだとしか認識がなかったのです。

 

なるほど、ヒーリングというのは手を通して微細なエネルギーの波を察知することを含みますから、手の

エネルギーはそのベースとなり得ます。

これによってヒーリングの質が上がる、としたらなんと嬉しいことでしょう。




この世で起こるすべてが愛で意図されている、とは本当のことのようです。たとえ表面的にはどんなに

敵意に満ちていようと、どんな苦しみをあたえるものであろうと、それは愛に裏打ちされた皮一枚だけ

の表層でしかないのだ、と改めて感謝したのでした。

これは今だから言える事で、10年前まではどんなに本の中でくり返しくり返し同じようなことを

読もうと、遠い夢のようなことで、到底信じられなかったし、人がそのようなことを口にするのを聞けば、

この人はきっと嘘つきか、ええかっこしいか、偏見で物を言っている人だろう、としか思えなかったの

でした。でも、今は本当にSomething Great,神、大いなるもの、天、創造主、表現は何であれ、私たちを

生かしめているものは完璧で、愛に満ちている、というのを実感できるのです。

 

これはこれまで退行催眠で探求してきた過去世で見られる洞察と同しであり、人間の叡智が広いとは言え、

それを遥か超えた世界が実在しているのではないか、と思う所以でもあります。

 

それにしても、人のえにしのなんと暖かいことでしょう。

不思議さと共に、私の心は愛と感謝で満ちるのでした。

 

さて、それから何日かしての夜の事でした。

一日が終え、休息のために寝床に就いてまもなく、あることに気がつきました。

いつものように、仰向きに体を横たえ、今日の一日に感謝したい、と思った瞬間でした。波動が上がるのを

待っていつものように高次の波動が届いてきます。繊細、微妙ではあるけれど、明確な身体的反応が続き

ます。でも、その日は何かが違っていました。身体の背骨を中心に届く光の波が、初めの瞬間から

身体全体、エネルギー体全体、オーラ全体に広がって、暖かく、細かく振動しているようでした。

両手だけでなく身体全体がじんじんと波を感じて、また一段と波動が変化した実感がしてきました。

ああ、これは両腕のバランスが整ったお蔭かもしれない、思うと、昔、昔の「小指の約束」に自然と感謝

の気持ちが一杯になりました。

 

有難きかな・・・大昔のえにし、そしてすべての人とのつながり・・・・。

ありがとうございます、とすべてに感謝をささげます。