【はじめに】

現代の唯物論中心社会で育った私にとって、前世を受入れ、理解するには少し時間を要す。
前世に対しては、肯定も否定もしないが、前世療法は、自分には必要の無いものと思っていた。只、人によっては、この療法により強烈に効く人がいるのも知っていた。
私は、興味が有るくらいであるが、人が幾ら口で上手く言っても、自分で体験しなくては、きちんと理解できないと思い、今回ヒプノセラピーを受ける事にした。


誘導催眠により、自分の意識奥深く入って行くのだが、なかなか上手く行かない。
ビジュアル化も上手く出来ないし、表層意識の自分もはっきりしている。

【それは、東京大空襲の夜だった】

ところが、体が急に重くなり、とても熱くなって来た。とても苦しい、なぜこの様になるのだろうか。
その時、「おかあさん」と 私は、思わず言ってしまった。
勝手に、「おかあさん」と言っている自分に対し、「何言っているのだ」と思っている私。
私は、もしかしたら多重人格者だったのかな?しかし、とても悲しい、せつない、目頭も熱くなって来た。涙も出そうだ。
安藤先生に見られたら、みっともない。と思っている私がそこにいた。

しかし、ここまで来た以上、「もう、どうにでもなれ!」と思った瞬間より、深層意識は、動き出した。

それは、東京大空襲の夜だった。空は、オレンジ色に染まり、私は5歳位の子供である。母は、離れた所におり、死にかけているが、助けに行く事が出来ない。自分の体の上にも、重い物が有り、動けないのだ。とても熱いが、痛みは無い。「おかあさん」本当に、涙が出てきて、母を助けられない自分を責めている。結局その子は、母を助ける事が出来ず、失意のうちに死んでいった。自責の念を持って、空に上がって行くのである。

これ以降3パターンを見るわけだが、前世療法を進める過程で、まずは、始めにこの強烈な体験により、規制概念が抜け、
少しは理解しやすくなって来た。


【宇宙と共に暮らしたアボリジニ】

Q.「現在に意味の有る時代に行ってみよう」

私は、宇宙空間にいた。
下には、地球が臼ぼけて見え、そして落ちて行く。

大地に近ずいた様に思えた時、私は大地に立ていた。
正確には、立って要る様な気がした。
素足で体には、服を着ていない。槍を持っている様だ。

私は、アボリジニだった。
現在より、何年前だろうか?彼らは、西洋の文明を知らない為、年代は、まったく分からない。

とても楽しい気分である。又、勝手に私は、話をしている。

Q. 年齢は? 性別は?

A. 20代青年。男性でとても元気。生命力に満ち溢れています。
   大地に立っています。 我々には、区別が無い。全てを理解しています。宇宙、水、空気、大地、全てと共に有り、
   全てが私の一部です。全てと共に生きるのです。

Q. 家族は?

A. 全員が家族だ。特定の家族意識は無い。

Q. もっとも大切な場面にでます。

A.空から何か落ちて来ました。隕石でしょう。全てを呑み込んだ様です。

Q. なぜ、隕石が落ちてくるのですか?

A. ただ受入れるだけです。そして、この世から居なくなるだけです。

  自然の流れの中に有るのです。それが、さだめです。

Q. 何の為の、さだめですか?

A. 只、受け取るのみです。全ては、ただ流れているのです。これも、一つの過程です。
  我々は、自然と共に生きる。隕石は、悪くない。たまたま、そこに落ちただけです。
  時は、流れているのです。今を、楽しく生きれば良い。この世は広く大きいのです。
  神は、何も求めたりはしない。人間だけが、求めるのです。
  
  僕は、今 白い光になりました。

自分は何を言っているのだろう。あまりにも大きな意味が有り、この言葉の真意を完全には、理解できない。

アボリジニであった自分は、隕石によってどうなったのだろうか、この後は分からないが、全てを受入れ死んだようだ。
何れにせよ、隕石が落ちて災害が有った事など、歴史上の記述を調べて見ないと分からないが、 かなりの昔の出来事だろう。


【大地に立つ】


Q.「今回の人生の目的の有る場所へ」

次も、とても広い空間にいた。これは宇宙空間と言うよりも、何か4次元的な空間の中に、漂って居るようである。
この感覚は、以前子供の頃に体験した事が有る。
そう、高熱を出した夜、決まって見る夢であった。そして、この夢を見た翌日は、必ず体調が良くなった。

しかし、子供の頃は、この夢が非常に恐かった。まるで死と隣合わせであるかの様であった。
しかし、今は、その怖さは無い。この広い空間の自分は、何処に行くのだろうか。

Q. 今世の目的は?

A.学べ

夜明け前の都市が、遙向こうに見えた。私は、暗い大地に立っていた。私の後ろには、人が居る様である。

Q. 年齢は? 性別は?

A.初老男性。

Q. 何をしていますか?

A.………..!

何をしているのだろう。ただ大地の上に居る。そして歩き始め、後ろに人がいる。

Q. 後ろの人は何人位?

A. 20名位。その後ろに大勢居る様だが、暗くて良く見えない。

自分の理解を超えており、何時の時代かも良く分からない。良く見る為には、練習が必要な様である。何れにせよ、
私はしっかりと大地の上に立っていた。


【なぜヒーリングを行なうのだろう】

Q.「今回の人生でプラスになる場所へ」

上手く行かず、良く分からない。しかし、勉強しなさい!とだけ聞こえた。

Q. 「では、自分の事だけでなく、全体として見て下さい。ヒーリングを行なう意味を、しっかり見て来て下さい。
今やっているのは、何の為なのか?」

走馬灯の様に場面が次々に変わり、ぼやけている。日本の田園風景も見えるが、上手く見えない。最後に

A.光の輪が見えます。

   その光は、水面に出来た波紋の如く、光の輪が広がり、その光に照らされた人々の顔は、微笑んで行きます。
   光の中心付近には、私達が居て、その廻りにも人々が居ます。光は、辺りの暗い空間を照らし益々強く発光し、
   最後には、光の海の中に埋もれました。

これは、ヒーリングを行なう事により、光りの波動で微笑みを伝え広がるのを、示唆しているのでしょうか。


【道が少しずつ見える様になる!】

今まで、自分の中に有る不思議な思考や物事に対し、一つ一つ理解して行くのは、非常に人生のプラスになる。
私は、以前より「5歳の時に何か有った!」 と思っていた。それは、5歳の時に妹が生まれ、その時の生活状況より
母がとても苦しい時であり、それと関係しているものと思い込んでいた。

ところが、空襲体験から来る、自責を持っていたとは!

今まで思い込んでいた意味が代われば、それに対する感情も代わるものである。

次に、アボリジニには、本当に驚く。何せ私の腰の少し上には、オーストラリア大陸の形をしたアザが有るのだから。
「なんでこんな所にアザが有るのかね。普段は茶色だけど、酒を飲むと赤くなるんだよ!」と、子供達と談笑していたのだから。

何れにせよ、彼らの生き方、思想、自然観には、これから目指すものが、隠れているような気がする。
そして、なぜヒーリングを行なっているのか。なぜ、短気な自分が、継続出来ているのだろうか。
人々に暖かい光のエネルギーによって、微笑みの輪が広がるのが見えたのには、大きな意味が有ると思える。

もっと、上手く理解するには、脳内神経回路がはっきりと出来あがる事により、更に向上するのであろう。つまり、この前世療法は、
刺激や体験を電気的な信号としてニューロンに伝わり、シナプスで繋がり合い、脳にネットワークを作る事により、バラバラに
記憶した経験を正しい回路として完成できる様になるのではないだろうか。

比喩的に言うと、壮大な魂の流れが有り、今はその一部である。
この流れは、無数の道であり、人生はこの道を夜に歩いているようなものである。
しかし、自分には、道の地図も明かりも持っている。ただ、その地図の見方や、明かりの付け方を知らないだけである。

ヒプノセラピーは、この地図の見方や、明かりの付け方を自分なりに出来る様になる、きっかけ作りになると思われる。
当然、その道は、人によって満月だったり、どしゃ降りの雨だったりと差は、有るだろう。

又、心理学的に考えると、前世の記憶は、療法的刺激より深層心理が動き出すと思われ、この無意識の能力増進によって
潜状記憶が顕在化されてくるのであろうか。そして、数回繰り返す事により、意識や行動への変化へと繋がるのだろう。

何れにせよ、道が少しでも、見える様になると前に進む勇気も大きくなる。

そして、人生にもバランスを与え始めると私は思う。