NFSH 機関紙 HEALING TODAY 2005年 春季号・2月〜4月号 掲載記事から日本語訳掲載

以下はNFSHのご好意によって翻訳し、当ホームページに掲載の許可(代表、KenWyatt氏より)をいただいて掲載して

います。(NFSHホームページ: http://www.nfsh.org.uk)




The Science of Emotions and the Key to Healing

感情の科学とヒーリングのキィ  

マンチー博士著

 

分り難い科学

この記事の第一部では、私たちの生態から見て、感情がいかに健康に影響を及ぼすかを考察しました。

第二部では、感情の物理学を取り上げてみましょう。一見して、これはばかばかしい話のように思われます。

物理学は「分り難い科学」であるため、多くの人々は、「難解で客観性を重視する物理学の世界に、感情のような不明瞭な

ものの占める場所はない」と考えてしまいます。

しかし、物理学はいま変わりつつあり、その新しい形態においては、感情を科学的に解明する方向に進んでおり、

感情のメカニズムを明らかにし、もっと効率的にしようとする動きさえあります。

あらゆる科学的学問の中で、リアリティーの性質を理解することが、研究の大部分を占めているのは、物理学です。

生物学と医療は、それぞれの世界観をこれらの発見から得ています;物理学の領域で理論立てられたものは、科学的学問の

全てに影響を与えているのです。



物理学が、主にアイザック・ニュートンの業績のおかげで、17世紀に学問として定着した時、この学問は、宇宙を「魂や意志を

もたない、時計のぜんまい仕掛けのようなもの」と表現しました。この見解に基づけば、人間もまた機械であり、分子が私たちの

構成要素ということになります。

では、物理学が進歩したらどうなるのでしょう?

私たちが宇宙や私たち自身を考察する上で、どのように影響するのでしょう?相対性理論と量子論の出現により、面目を

新たにした物理学は、宇宙はニュートンの考えた機械よりずっと奇妙な場所であることを明らかにしました。

アルバート・アインシュタインは、宇宙には着実に時を刻む時計は存在しないことを証明し、量子論は、機械の構成部品は

固体などでは全然ないことを、私たちに教えてくれました。

 

生命の「実体」

量子物理学の時代が到来するまで、私たちは、世界は原子(それが結合したものが分子)と呼ばれる固い粒子から成り

立っていると考えていました。これらの粒子が、自然の法則に従って相互に作用すると、体が生化学的に反応するのに似た

効果を生み出します。現代医療はいまだに、これらの分子からなる体の部分の相互作用がうまく機能しなくなった時、

主としてそれらを交換することによって対処しているのです。

原子を更に深く追究すると、まさに驚嘆すべきことが明らかになりました。

草創期の量子物理学者たちは、固体が私たちを取り巻くあらゆる物体を作り上げていることを発見するどころか、多数の

全く固くないもの見いだしたのです。実際には、「実体」の基礎物質は、全く捕らえどころのないものであることが立証され

ました。現在、素粒子レベルでは、粒子がどこに位置しているかは雲状の可能性であると説明されており、これが量子

波動関数とされるものなのです。

 

さらに不思議なのは、量子物理学により、この情報の波動と私たちとの相互作用が、そのふるまいの諸相を決定することが

明らかになったことです。ある方法でその関数を測定しつつ、私たちはそれについての一定の諸相を決定し得るのです。

測定するという行為は、「波動関数の崩壊」と呼ばれます。それは、あたかも、私たちが見るまでその粒子は様々な状態で

存在しているかのようです。

私たちの見るという行為が、最終的にその粒子を落ち着かせ、それ自身のあり方を決定させるのです。私たちを取り巻いている、

見たところ固い物体は、その核の部分でこのような変わったふるまいを見せるのです。

 

「私たちの宇宙は、私たちの観察の仕方に従って造形される」という概念を量子物理学が紹介した時、彼らは「見るという行為が

粒子のあり方を決定させる」という発見をよりどころにしました。では、観察するという行為についてはどんなことが言えるの

でしょう?

何かを観察するには、意識のある存在が必要です。従って、理論家の中には、量子物理学を「意識が私たちの現実を創造

する」ということの証と解釈する人たちもいます。しかし、意識とは一体何なのでしょう?

 


意識の矛盾

神経科学によると、意識は、どういうわけか、私たちの脳にあるニューロン(神経単位)が興奮伝達するところから発出している

ということです。

けれども、私たちのニューロンもまた原子と分子から成り、奇妙な波動と粒子の二重性をもったやり方でふるまいます。

もし、意識がニューロンを創り出す原子を創り出し、ニューロンが意識を創り出すとしたら、先に出現したのは意識と

ニューロンのどちらだったのでしょう?

 

これは、アミット・ゴズワミなどの物理学者が指摘した逆説です。

彼は「意識はあらゆる存在の根底にあり、あらゆる物質はそこから発している」と言うことによって、この逆説の問題を

解いています。彼のこの考えは、フレッド・アラン・ウルフを含む多くの物理学者によって支持されています。最近の映画

「わたしたちは一体何を知っているというの?(What the bleep do we know?)」の中で、彼らは自分達の見解を語っています。

 

そのようなわけで、物理学のような分り難い科学を通して、私たちは振り出し−古代の神秘主義に戻り、意識が全てであって

全てに浸透していることに合点がいったというわけです。

遂に、魂は科学の領域に戻りました。

しかし、この事実が、ヒーリングと感情の関係をどのように説明するのでしょうか?

感情は意識の一面です。

けれども、私たちが意識すら考慮に入れない、科学的な世界観を持っていた間、感情についての科学的な考察は、

神経学の脇役に追いやられていました。

今や、意識の物理学が存在する時代となり、あらゆる種類の可能性が開かれています。私たちは、感情の次元の可能性を

宇宙にまで広げて考えることさえできます。そして、そのコンセプトの探究をずっと続けて行くことでしょう。

 

生命身体の錬金術

米国のカイロプラクティック・ドクター、ジョン・ディマルティーニ博士の研究は、この感情の次元に至るのに役立つ手がかりを

提供しています。

博士は、量子崩壊プロセスと呼ばれるヒーリング技術を開発しました。

やり方は各自おのおの異なるとはいえ、多くのヒーリング関係者は、このプロセスの効果に覚えがあるのではないでしょうか。

博士は、このプロセスを通して、状況や人に対し心が完全な平和を保つようクライアントを導きます。なぜ問題が生じたのか、

その理由の全貌を理解してもらうためです。そうして彼らは、状況や人について判断する状態から完全に脱するのです。

そうすると、患者たちは問題に結びついている感情的な重荷から解放され、以前より楽になったと感じ始めるのです。

 

このプロセスは永年にわたり、それぞれの時代特有の方法で認識されてきました。人々を、核心的な問題から真に解放する、

パワフルな方法です。

興味深いのは、その働き方を説明した、デマルティーニ博士の方法です。博士は、そのプロセスを対消滅(素粒子とその反粒子が

合体し、エネルギーを転化したり他の粒子を形成する過程)と呼ばれる物理学の概念にたとえたのです。

これは、物質の粒子−電子と、反物質の粒子−陽電子が、結合して光を作る時に起こるのです。この対消滅のプロセスは

物理学においては良く知られていますが、感情のヒーリングに適用されることはめったにありません(図2を参照)

 

 

 

電子には一定の性質があります;スピン、時空、電荷そして質量。ですから、電子と反対のもの−陽電子も同じような性質を

もっています。但し、電荷/スピン/質量/時空の全てが反対の性質を帯びているのです。これらの粒子が一緒になると、相殺し

あって光の粒子−フォトン(光子)を作ります。フォトンは質量も電荷ももたず、時空の外側に存在します。

 

私達は同じような方法で、自分達の感情と折り合いをつけることができます。

自分たちの感情的な問題について判断している状態から脱け出すと、観点を変えることによって中立の立場に移行します。

良いまたは悪い、正しいまたは間違っているというように、状況の両極端に目を向けるのではなく、ずっとそこにあったもの、

つまり、癒された状況を見るのです。

それに気づくには、自分たちの観点を変えさえすれば良かったのです。

あたかも、光を形成するために反対の粒子の意識を接触させ、問題の質量と電荷を消滅させたかのように。

クライアントの中には、問題を永久的に解決する過程で、文字通り体重が減る人もいるほどです!これは、永年にわたって、

身体生命の錬金術として知られてきたプロセスです。基礎的物質(物質と反物質)を金(光)に変えるのです。              

ですから、感情のヒーリングは、物質と反物質を調和させて私たちの意識を光に変換するプロセスと言えるでしょう。

ライトワーカーのことを聞かされるのも無理はありません!

 

ミラー・ユニバース

この問題を更に突っ込んで調べていくと、物理学者たちによって広く信じられている事実を発見するに至ります。

暗黒物質と呼ばれる神秘的な物質が、私たちの銀河系と惑星を取り巻き、実際にはそれらを形作っているという事実です。

それは、私たちの暮す宇宙と重複している、一種のミラー・ユニバースとして存在していますが、通常、私たちは見ることが

できません。

この暗黒物質が実は反物質であると考えている科学者もいます。

ウィリアム・ティラー教授は、このミラー・ユニバースの性質を、ジェームズ・クラーク・マックスウェルとポール・ディラクの研究

からヒントを得て、把握しました。彼は、私たちの宇宙の反物質領域は、私たちの領域よりも高速で振動していると推断しま

した。私たちが反物質の領域を簡単に発見できないのはそのためです。

それは、光の速度よりもっと早く振動しているため、私たちの大部分にとって見たり計測したりするには、速すぎるのです。

 

超光速物理学は、現在、正統的な学者グループの間で白熱した議論を呼んでいます。

いわゆる光速は、単に、普通私たちが暮している三次元世界の限界を表現しているに過ぎないということです。

事実、光は無限であり、多くのレベルまたは次元で異なる速度で振動しながら存在していると考えている物理学者も

います。私たちの日常レベルには、一定の速度で振動している物質がありますが、反物質のレベルは、物質レベルよりも

高速で振動しているため、見ることができないわけです。

 

オーラ・ゾーン

そういうところからすると、普通は私たちに見えないゾーンがあると思われます。

それは、ミラー・ユニバースとして私たちのすぐ隣に存在し、物質世界を形づくっているのです。これを人間にも適用してみると、

なじみふかく思われるはずです。

物理学者が反物質領域と呼んでいるものは、ヒーラーが伝統的にオーラと呼んできたものと言えるでしょう。

多くの人たちが知っているように、オーラに働きかけると、肉体の内部に自然法則による変化を引き起こします。

このことは、暗黒物質が銀河を形成する方法の観測報告と一致します。同じことが私たちにも起こるのです;

ことわざにあるように「山高ければ谷深し」です。ゾーンが宇宙で暗黒に見えるのは、振動が速すぎて私たちには知覚でき

ないからです。同様に、多くの人々には人体を取り巻くオーラも見えません。もっとも、中には、透視力があるとされている人たち

のように、見える人もいますが。

 

別の記事で私は、反物質と物質がらせん状の光として無限の源から到着する、その過程を詳しく説明しました。                  

このことは、惑星からチャクラに至るまで、数多くの宇宙現象に適用されます。

ふたつの面が分裂して体とオーラになるのは、チャクラでなのです(図1参照)。

ですから、純粋な意識の意図をもってヒーリングの最中にオーラまたはチャクラに働きかけることには、肉体的な存在に

影響を与えるパワーがあるわけです。

私たちは、反物質(オーラ)と物質領域(体)の溶解は、問題を光の中に移して人間を癒し得ることを見てきました。

このことが成し遂げられる主要な手段は、受けたトレーニングの種類に関係なく、患者に接したことのある人たちには

おなじみのものでしょう

 

  • 処されている感情の問題は初めから癒されていたことを理解するためには、認識を変えること。それは、状況を

    判断している状態から脱け出すだけのことでした。
  • 状況を判断することが、私たちを束縛していたのです。

    これは、反物質と物質の意識を光の中に溶け込ますことです。このことは、人が内面的に準備できた時だけ

    起こります。これを手助けする多くの方法があります−瞬間的に自分の直感を使うだけという単純なものから、

    ブランドン・ベイの提唱するザ・ジャーニー、タイム・ライン・セラピーまたは量子崩壊プロセスといった複雑なものまで。
  • 積極的な意識の意図をもってオーラとチャクラに働きかけることにより、ヒーラーと患者の意識の間で思いやりに

    満ちた共振プロセスが始動します。これには、反物質と物質を溶解させる効果があり、人を楽にさせて、その人が

    より長く正常な状態でいられるようにし、人格上の統一性を増します。

 

結論

この記事の第一部と第二部の両方で、科学が機械的な構成部品の世界から豊かな意識と魂の世界へと移行しつつあ

る時代に、私たちが生きているということを考察してきました。古い系統だった理論的枠組み(パラダイム)には、感情を

研究に取りこむ余地はありませんでしたが、新たに台頭しつつある科学のビジョンには、この感情という人間の機能を

研究する場を提供する能力があります。感情のヒーリングと健康には相関関係があり、そのメカニズムによって治癒が

起こることも、私たちには理解できます。

 

ケース・スタディー

「ミーガンのケース」テリー・エルストン。NLPトレーナー/プラクティショナー

母親のクリスティンが娘の健康を案じて私に電話をかけてきたのは、ミーガンが6才の時でした。

ミーガンがそれまでの3年間苦しんできた喘息をなんとかしてもらえないかと聞いてきたのです。

私は自分が医師でないことを説明しましたが、心と体にはつながりがあることを知っていたので、会って何かできることが

あるか調べてみましょうと答えました。

きっかり2時間の診療時間中にNLP(神経言語プログラム)とタイム・ライン・セラピーを組み合わせて行なったところ、喘息の

症状は完全に消失しました。

1年後に検査した時、クリスティンは「この時期には必ず、ミーガンにも彼女の友達にも喘息の症状が出ていたのに、今年は

その友達しか発症していない」と報告してくれました。

私の知る限り、今日に至るまで症状は全く出ていません。

セッションの最中、ミーガンはふたつ前の過去生に戻ることを選び、問題の根本的原因を見つけました。そこで彼女は、

マーガレットという、彼女がそこから学ぶ必要のある問題を抱えた女性に会いました。ミーガンはそこで「学び」(タイム・ライン・

セラピーの重要な部分)、問題は解消しました。

後にクリスティンが話してくれたことですが、マーガレットとはミーガンの別名で、ミーガンはセッションの前はそのことを知らな

かったということです。

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マンジー・サマンタ-ロートン博士(Dr. Manjir Samanta-Laughton )MBBS、バイオエネルギー研究で学位を取得。

(ドクター・マンチーとして知られる)博士は、医師およびエネルギー医療コンサルタントの教育を受け、ブリストル癌治療

センター(Bristol Cancer Help Centre)と自分のホリスティック・ヒーリング診療所で一般医として働いた経験を持つ。

理論物理学、意識の科学、宇宙論等の原理を学んだ結果、独自の量子生物宇宙科学を構築し、物理を生活システムに

結びつけるに至った。それにより、オーラ、チャクラ、霊媒能力、チャネリング、遠隔ヒーリング、万物創造の経路といった

生活システムを科学的に説明する作業に向けて大きな一歩を踏み出した。